羊水混濁により最悪の事態となってしまった2日目。
不安を抱えたまま、3日目も誘発分娩から始まります。
私の出産体験3日目は。
・昨日までと違った促進剤による誘発
・陣痛らしき痛み
・発熱、炎症数値上昇
・緊急帝王切開
・出血多量で気を失う
・後陣痛による痛み
と、なります。
いよいよ緊急帝王切開により赤ちゃんが産まれます。
今回も参考になれば嬉しいです。
(出産レポ③)薬を変えて促進剤→陣痛
赤ちゃんが心配で心配で泣きながら夜を過ごした私は、当然、朝が来れば帝王切開になると思っていました。
しかし、担当医から出た言葉は
「今日も促進剤で誘発します。」というもの。
イラっとしつつも、医師の判断だと言われるがままに誘発からスタート。
薬を変えて誘発すると、はじめて陣痛らしき痛みを感じます。
●AM 9:00
これでダメなら帝王切開を視野にいれてください。
薬を変えて誘発するが、これでダメなら帝王切開を視野にいれてと言われました。
え?まだ誘発するの?
早く赤ちゃんを出してあげてよ!!
心配になり「赤ちゃん大丈夫なんですか?!」と何度もいろいろな助産師さんに尋ねました。
と、何度もなだめられ。
こんな状況でも赤ちゃんの心拍はとても元気なのが不思議でした。
●AM 10:30
促進剤投与開始。
やっと重めの陣痛が来て、ヒーヒー苦しみだします。
●PM 14:00
助産師さんが子宮口をチェックしに来ました。
羊水もかなり出てるね…。
と言って、バタバタと急いで去り、ここから急に周りがバタバタ。
これはいよいよ帝王切開か…?
(出産レポ③)発熱・炎症数値上昇→緊急帝王切開決定
●PM 15:00
担当医登場。
ここで緊急帝王切開が決まりました。
この時の私の状況は以下の通りでした。
緊急帝王切開が決定したときは、正直「良かった。」と思いました。
方法はどうでもいい。
とにかく赤ちゃんが無事で産まれてくれればそれでいい。
それだけを考えていました。
赤ちゃんが苦しんでる…早く出してあげて!
(出産レポ③)緊急帝王切開決定
緊急帝王切開だと「縦切開」の事がほとんどですが、私は「横切開」でした。
● PM15:30
帝王切開へ準備開始。
いざ帝王切開となるとあっという間にバタバタと準備がはじまりました。
浣腸と剃毛をしに助産師が来る。
(ちなみに、VIO脱毛をしていた私は剃毛は必要無かったようでした。)
その後、私が行った流れを紹介します。
■私が行った帝王切開の流れ
①手術前の浣腸・剃毛
↓
②手術着に着替えて手術台へ
↓
③脊髄くも膜下麻酔と硬膜外麻酔を背中に注入
↓
④麻酔チェック(麻酔が十分に効いてる事を確認)
↓
⑤手術10分ほどで赤ちゃん誕生(手術時間トータルは1時間前後)
詳しく、順番にご説明しますね。
(出産レポ③)緊急帝王切開スタート→2種類の麻酔を打つ
● 麻酔を打つ
私の場合、麻酔は「脊髄くも膜下麻酔」と、「硬膜外麻酔」の2種類併用でした。
手術台の上で猫背になって、
と麻酔医の先生に言われて、背中にチクっと刺されたのを覚えています。
麻酔を背中に入れると、じわ~っと下半身が温かくなっていく感覚がありました。
なんだか下半身があたたかくなってきたぞ…。
感覚としては、お風呂に入っているような感じに近いです。
そして、しばらくして麻酔チェックがはじまりました。
と何回か先生とラリーして、手術開始という流れでした。
何も感じません。
(出産レポ③)赤ちゃん誕生→出血多量で意識を失う
●手術開始
いよいよ手術開始。
麻酔が効いているので痛みはまったく無いのですが、ガサゴソお腹を何かされてる感触はありました。
強く押されたり、結構アグレッシブに感触が伝わってきました。
すると、担当医の先生が
といった感じで赤ちゃんを探しつつ、話し合っている声が聞こえました。
産まれる前から頭が大きいと言われていた我が子なので、私の骨盤に頭がはさまって出てこれなかったのかもしれません。
そして、手術開始から体感10分程度で赤ちゃんの元気な産声が聞こえました。
●PM 16:23
赤ちゃん誕生。
誕生の瞬間はとにかく良かったと思い涙が溢れました。
無事だったんだ…本当に良かった…。
すぐ看護師さんたちが私の横に連れてきてくれて、
「元気な男の子ですよ!」と言い、写真を数枚撮ってくれました。
そして、赤ちゃんはどこかへ連れていかれ、私の処置が始まりました。
それからです。
(あっ。これはヤバイ。気が遠くなってきた。これは気を失う…。)
と、思い声を出そうとしました。
す、すいませ…。(ガクっ)
次に気づいた時は、まだ手術中で、ほっぺたを3人の看護師さんに叩かれていました。
看護師「大丈夫ですか?!!!!」
看護師「気が付きましたか?!!!!!」
看護師「目が覚めました!!!」
私…気を失っていたんだ…。
まだ意識が朦朧とする中、麻酔医の先生に声をかけられました。
麻酔医「これから眠くなります。もう眠ってしまってもいいですからね。」
この言葉を最後に私はこれ以降の手術中の記憶を無くしました。
(出産レポ③)目覚めるとベッドの上→後陣痛に悶絶
●PM (夕方)
気が付くとベッドの上でした。
助産師が気づき、執刀医が現れ無事、健康な赤ちゃんが産まれたと聞かされました。
また、出血が酷く、入れっぱなしにしておく麻酔の針を抜いたという事も知りました。
なので、通常の人より術後が痛むと思います。
後で知りましたが、出産時の出血量1400cc。
周りでこんなに出血した人私くらいしかいません。そりゃ、気を失うわけだ…。
その後、担当医から
「背中の麻酔が無い分、痛むと思うので我慢しないで言ってください。」
「痛ければすぐ、筋肉注射や座薬を使用しましょう。」
「傷の痛みは我慢する必要のない痛みだから、なんでも言ってくださいね。」
と、言ってもらえて、すごく安心したのを覚えています。
●PM (夜)
ありえない痛みで目が覚める。
お腹が痛くて、ベッドの上をのたうち回る。
痛みの正体は後陣痛でした。
どうやら、後陣痛には麻酔があまり効かないようなんです。
痛かったら即言ってと言われていたのでナースコールをしました。
座薬をループで入れてもらいつつ、ロキソニンも飲んでいたので比較的楽だったのかなと思います。
中には、
と嫌味を言ってきた助産師さんもいました。
気にしない。気にしない。
帝王切開に対してはいろんな考えの人がいるから、仕方ないですね。
何か言われてもめげないで頑張りましょうね。
出産体験談3日目のまとめ
いかがでしたでしょうか。
私は不幸にも、かなり壮絶なお産体験をしてしまいました。
私は3日間でこれだけの事を体験しています。
まさにお産フルコースです。
最後は「赤ちゃんが無事ならそれでいい」「赤ちゃんを助けて」とただそれだけでした。
昔だったら間違いなく死んでいると思います。
現代の医療に感謝
この経験が誰かの少しでも参考になればと思い今回の体験談を詳しく書かせてもらいました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。