地震前兆コンプリート?!異臭は地震の前兆か否かを徹底検証

世間を騒がせている横浜、横須賀、千葉の異臭ですが、地震の前兆ではないかと大きく話題になっています。

さまざまな憶測が飛び交う中、この記事では地震の前兆肯定派の意見、否定派の意見、それぞれの主張を取り上げて中立の立場で徹底検証してみました。

 

まだ原因不明のままですが、両者の意見を聞いて、ご自分で判断するのが一番です。

では、早速参りましょう。

 

スポンサーリンク

神奈川と千葉で異臭騒ぎ(東京湾エリアで異臭)

引用:flash

 

今年の5月以降、神奈川県内でガス臭いと異臭騒ぎが相次いでいます。

さらに千葉県でも昨年から異臭騒ぎがあった事が注目され、東京湾エリアでの異臭が巨大地震の前兆ではないかと大きく話題になっています。

 

現時点で、異臭の原因は特定されていないため、ネット上では様々な憶測が飛び交う事態に。

これらの事態を受けて、今回の記事では「異臭は地震の前兆だ」という意見から「地震の前兆ではない」との意見の両方を取り上げて中立の立場で徹底検証していこうと思います。

両方の意見を確認した上で、ご自身で判断してみてください。

 

スポンサーリンク

異臭は地震の前兆・肯定派の意見

まずは、異臭は地震の前兆だとする意見をいくつか見ていきましょう。

1.1923年関東大震災時の三浦半島ガス噴出と酷似?!

1923年の関東大震災時に、現在、異臭騒ぎが発生している三浦半島からガスが噴出したとの記録があります。

国立国会図書館が公開している大震災時の調査図は以下の通り。

 

■大震後相模灘水深変化調査図

引用:国立国会図書館

 

三浦半島の右に「瓦斯(ガス)噴出」の文字と、下の方に「一時瓦斯(ガス)噴出ス」の文字が確認できます。

関東大震災時に実際にガス噴出があったため、今回のガス臭い異臭も大震災の前兆だと考える人が多いようです。

 

 

2.活断層が割れたりプレートが動くと異臭がする

災害史を専門とする立命館大学環太平洋文明研究センターの高橋学教授は以下のように言っています。

高橋学特任教授は、異臭騒ぎは巨大地震の予兆だ、と警鐘を鳴らす。
「活断層が割れたり、プレートがこすれて剥がれたりすると異臭がする。三浦半島と房総半島南部は活断層が地表に露出していて、活断層の岩が割れれば異臭がするはず」

引用:Yahoo!ニュース

 

このように、今回の異臭は活断層の動きによるものという見解から、高橋学教授は「異臭は巨大地震の予兆だ」との主張です。

地震に精通している教授の意見ともなると、軽視はできないですね。

 

 

3.過去に起きた大震災前にも異臭騒ぎがあった

 

ネット上の書き込みの中には、東日本大震災前、阪神淡路大震災前に異臭騒ぎがあったと記憶している人もいるようです。

さらに、高橋教授によると、過去にも巨大地震発生前には異臭騒ぎが起きていたとの事。

「1923年の関東大震災の後、内務省がまとめた文書の中に、三浦半島の城ケ島と浦賀で異臭騒ぎがあったということが記録されている。95年の阪神・淡路大震災や2011年の東日本大震災の前も異臭があった」

引用:Yahoo!ニュース

 

このように、過去の大震災の前には異臭騒ぎがあったと記録に残っているようです。

こうなってくると、今回の異臭騒ぎは地震の前兆と言われてもおかしくない事がわかります。

 

スポンサーリンク

2.異臭は地震の前兆・否定派の意見

一方、地震の前兆ではないと主張する意見にはどのようなものがあるのでしょうか。

1.青潮説


ネット上でも「異臭と言えば、青潮ではないか」と言う意見が多く見受けられます。

さらに、海洋問題研究家である東海大学の山田吉彦教授は「青潮説」を主張。

 

異常増殖したプランクトンが分解される過程で硫化水素を発する「青潮説」を唱えるのは、海洋問題に詳しい東海大の山田吉彦教授。
青潮は通常、春から夏にかけ東京湾で多く発生するが、「今年は海水温が高かったため、10月でも発生してきた可能性はある」という。

引用:東京新聞

 

このように、「ガス臭さなら青潮」と主張する人もいるようですね。

しかし詳しく調べてみると、
地元の漁師たちは「青潮のにおいじゃない」と主張しているようです。

 

2.海上原油タンカーのガス抜き説


過去にも海上の原油タンカーがガス抜きをした際に、異臭騒ぎが起きたとの事例があります。

タンカーがガス抜きをした際に横浜や横須賀、千葉方面へガスが流れてしまい異臭騒ぎへと発展しているのではないか、との見方のようです。

 

 

3.地元民「横浜の異臭は今に始まったことではない」


「原因不明だが、神奈川の異臭騒ぎは今に始まった事ではない。」という意見が、地元の人を中心に多く見られました。

異臭がするのは横浜の通常運転なので、地震の前兆でも何でもないとの主張のようです。

 

異臭意外に気になる謎の現象(地震の前兆コンプリート?!)

では、次に異臭意外に気になる謎の現象をいくつかご紹介したいと思います。

中には、地震の前兆コンプリートしてしまったという人もいるほど、不思議な現象が各地で見られるようです。

 

1.静岡では湧き水が異常なほど湧きだす現象

静岡の富士宮市では7月ごろから大量の湧き水が出るようになったようです。

7月と言えば、横浜で異臭騒ぎが発生した時期ととても近いですよね。

 

さらに、無視できないのが、2011年9月にもこの大量の湧き水が確認されているという事です。

2011年と言えば、東日本大震災があった年になります。

東日本大震災があったのは3月で、そのすぐ後の3月15日に富士宮市でも震度6強の地震が観測されています。

そのため、この湧き水現象を地震による影響ではないかと見る声が多いとのことです。

 

2.カラスが大量発生・鳴き声が騒がしい


また、各地でカラスが大量発生していたり、騒いでいる事にも注目している人がいるようです。

カラスが騒ぐ事が地震の前兆であるとの科学的な根拠はありませんが、前兆の一つとして昔から言われている事でもあります。

カラスは人よりも嗅覚が優れているため、何かしらの異変を察知するのではないかと言われているようです。

 

まとめ(恐怖を機に備えよう!)

最近の異臭騒動について、地震の前兆説または、前兆ではない説を両者の主張より解説致しましたがいかがでしたでしょうか。

 

この記事のまとめ

① 地震の前兆説

1.関東大震災時に現在異臭がしている三浦半島からガスが噴出したとの記録あり。

2.活断層が割れたりプレートが動くと異臭がすると証明済

3.過去の大震災前にも異臭騒ぎがあった

 

② 地震の前兆ではない説

1.異臭はプランクトンが分解される際に発する青潮ではないか

2.海上タンカーのガス抜きで該当の地域へガスが流れてるのではないか

3.横浜の異臭騒ぎは日常の事なので、地震の前兆ではない

 

③ その他、静岡で湧き水が異常発生、カラスの大群などの現象にも注意

 

現在、世間を騒がせている異臭騒ぎですが、恐怖を感じたのを良い機会に防災グッズを整えてもいいかもしれません。

ただやみくもに怖がるのではなく、最善を尽くしておけば災害の恐怖は最小限にする事ができます。

コロナウィルスの混乱時でもある今、避難所生活となった事も想定して防災グッズを再度見直しておきましょう。

備えあれば憂いなし!
おすすめの記事